ポーカーの組み合わせ論

これらの質問に答えるために気づかなくてはならないことは、6人のプレイヤーが(QQ+, AK)の組み合わせになる可能性を考えることです。カード除去効果（あるカードを持っていることにより、残りのカードの組み合わせを限定させること）を考えると、それぞれの組み合わせは以下の通りです。

Q、K、Aを含むカードはデッキに12枚しかありません。

6人のプレイヤーが2枚ずつカードを使うと、デッキのK、Q、Aをすべて使い切ることになります。

そこで、6人のプレイヤーが実際にこれらのレンジの中で持てる組み合わせの数を考えてみると、以下の3通り(Scenario1-3)しかありません。

QQは、ストレートフラッシュになった場合のみ全てのポットを獲得できます。どのシナリオでも2人のプレイヤーがQQを持っており、他のプレイヤーはAとKを持っています。そのためただのフラッシュで勝つことはできません。また、他のプレイヤーが残りのQを持っているので、Qをボードに出してより良い役で勝つこともできません。あなたがストレートフラッシュ以外でポットを獲得した場合、他のQQのプレイヤーもいるため、チョップになり、全てのポットは獲得できません。

KKはポットを獲得することができません。KKはAAに負けており、AAに勝つためには、ストレートかフラッシュを作るか、3枚目のKでセットを作る必要があります。ただ、全てのKが使われているので、3枚目のKを使うことはできず、またQも全て使われているのでストレートを作れず、Aも全て使われているのでフラッシュで勝つこともできません。よって、KKはポットを獲得することができません。

QQは他のハンドよりもエクイティをかなり多く持っています。ポットを獲得する方法は勝つことだけではありません。シナリオ1では、QQをもった1人のプレイヤーとAKを持った4人のプレイヤーが相手となり、このシナリオではQQはとても高い勝率を誇ります。

KKがチョップとなる唯一の方法は、6人全員がボード上のストレートでチョップした場合です。

AKは常に1人か3人のAKと対戦します。Aハイフラッシュで勝つことやストレートでチョップすることもできます。しかし、そのようなケースとなる確率ははるかに低く、AKは多くのケースでポットを獲得できません。

単純なエクイティ計算をすると、QQはKKやAKoよりもエクイティがかなり高いことがわかります。しかし、これはQQが20%以上の確率で他のQQとチョップしていることも高くなっている理由の1つです。

A、K、Qは6人のプレイヤーが全て持っているはずなので、勝率はゼロです。