アクションをした直後に「ミスをしてしまった。本当はわかっていたはずなのに」と思ったことはありませんか?また、実際のプレイにこれまで学んできた知識をうまく実践で使いこなせていないなと感じたことは愛rませんか?
プレイしていない時に、様々なポーカーの知識や理論を習得し、理解することは簡単です。
しかし、実際にはそう上手くいかないものです。多くのポーカープレイヤーが時間や金銭的なプレッシャー、社会的なプレッシャーなどさまざまなストレスとの中で、自分の知識を十分に使いこなすことが難しいと感じています。この結果、いわゆる「間抜けな」ミスをしてしまうことがあります。このミスは、関連する概念の理解不足によるものではなく、その瞬間のプレッシャーによって引き起こされるミスです。
ただこのミスは誰にも起こり得るもので、他のスキルと同様に練習することで改善できます。知識を実践に活かす能力をレベルアップさせることは、ハンドリーディングやレンジ構築を上達させるのと同じように重要な能力となります。
この記事では、これらの能力を伸ばす方法を紹介していきます。これらの中にはあなたに合うものとそうではないものがあるかもしれません。自分に合ったものを選び、組み合わせて活用してください。
1つのスキルに集中する
- 一度に全てのことに取り組んでも、たいていはどれも上達しません。1つのセッションで集中するスキルを1つ選びましょう。例えば、バリューベットに集中するのであれば、ブラフについては深く考えず、後回しにしても構いません。
- 勉強するときは、最新の戦略動画やブログ記事を受け身で見るのではなく、自分の選んだスキルに関連する資料を積極的に探すようにします。セッションごとに、練習したいスキルに関連する具体的な事柄をリストアップして臨んでください。
- 選んだスキルがある程度上達したら、あるいは飽きたと思ったら、新しいスキルに集中してください。ポーカープレイヤーとしての成長は、常に行ったり来たりの繰り返しです。ポーカーのスキルを習得し尽くすことはないので、常に学び続けましょう。
時間を取ってじっくりと練習する
実戦で新しいスキルを試す前に、まずはハンド履歴を見直したり、GTO Wizardトレーナーを使って練習してみてください。時間や金銭的プレッシャー、社会的プレッシャーを全て取り除き、自分の思考プロセスだけに集中することができます。
この方法で、新たに発見した知識を数秒で効果的に使えるまで練習します。その後、実戦でそのスキルを使い、本物のプレッシャーの中で試してみましょう。
意図的に集中する
ハンドリーディングやバリューベットと同じように意図的にプレイすることもスキルのひとつです。他のスキルと同じように、練習を通じて上達させることができます。
ハンドリーディングやバリューベットと同じように、意図的にプレイすることもスキルの1つです。
まずは一歩ずつ始めてみます。時間をかけて、良い思考プロセスと積極的に意思決定を行うことを第一の目標としましょう。もちろん、ハンドリーディングやバリューベットなど、重要なスキルも必要ですが、それらは後回しにしても問題ありません。1番重要なのは、あらゆる決断を全力で丁寧に考え抜くことです。
指定した時間行ったら、休憩を取るようにしましょう。テーブルから完全に離れたり、少しリラックスしてプレイするのも良いでしょう。その後、集中モードに戻ります。このプロセスを繰り返し、確実に集中力を維持できるようになったら、より長くできるようにします。最終的には、セッション全体を「集中セッション」とし、常に意図的に慎重なプレイを目指すのが理想です。
自分のベストを思い出す
失敗を思い出すのではなく、最高の状態になるにはどうしたら良いか考えましょう。
プレイする前に、前向きな、向上心のある考え方を身につけましょう。ミスではなく、自分の可能性に焦点を当てます。例えばフォールドについて練習する際は、「今日はいつものようにリバーでコールし過ぎないぞ。バカなコールはしない。前回、相手がフラッシュを持っているとわかっていたのにトップペアでコールしてしまったじゃないか」と過去のミスを引き合いに出すのではなく、「素晴らしいフォールドをした時の感覚」を思い出してください。
その時、どんな気分だったのか。フォールドをするかどうかの判断するために何をしたのか。おそらく頭が冴えており、集中力があり、ハンド中に細心の注意を払い、ハンドリーディングをしっかりとしていたのでしょう。
下手なプレイを避けるのではなく、最高の状態でプレイするにはどうしたら良いか考えてみてください。必要な時に最高の状態でプレイできるように、その方法をスマホや小さなノートに書いておくと良いでしょう。理想的なのは、次のセッションで集中しようと思っている特定のスキルと関係していることです。
ハンドリーディングは継続的なプロセス
必要な時に必要な情報が得られるよう、早いうちからこまめに情報を集めましょう。リバーでトリッキーなアクションをしている際に、3ストリート分のアクションを再度考えることは避けたいです。
どの程度ベットするかは、常に自分のハンドと相手のレンジによって決まります。
ハンドリーディングは、プリフロップから始まる推論のプロセスです。プレイヤーがアクションをする度に、そのプレイヤーのレンジの一部を除外することができます。新しいアクションがある度に、相手のレンジを絞っていく習慣をつけましょう。この作業は頻繁に必要になるはずです!ハンドだけでアクションが決まることはありません。ベットするかどうか、どれくらいベットするかは、常に自分のハンドと相手のレンジとの相互作用によって決まります。道路を渡る前に左右を確認するのと同じように自然にできるようになるはずです。
すべてのアクションを意図的に考える
選択肢をしっかりと考え、新しいことに挑戦する意図的な練習は、上達には欠かせません。あまり深く考えずにたくさんの練習をすることは、悪い習慣を植え付け、様々な状況に対応できなくなり、逆効果になることもあります。
あまり深く考えずにたくさんの練習をこなすのは逆効果で、悪い習慣を植え付け、様々な状況に対応できなくなります。
すべてのアクションをしっかりと考える習慣を身につけましょう。どんなに良いプレイだと確信していても、アクションする前に第2の選択肢を考えるようにしてください。コールすることがダメなら、レイズとフォールドのどちらを選ぶのか。常に様々なシナリオを考えます。すべての選択肢を徹底的に検討することはできませんが、2つの選択肢を比較することくらいはできるでしょう。
たいていは最初の直感が正しいかもしれませんが、他の選択肢を考えることすらしなければ新たな選択肢を見つけることはできません。最終的に最初の直感に従ったとしても、他の選択肢を検討することは良い練習になります。またタイミングテルを隠す効果もあります。
ただしプリフロップのフォールドは例外とするのが良いでしょう。72oでUTGからレイズすることを考える必要はありません。ポストフロップの判断ではそれほど明らかであることは稀であり、ほとんどのケースで慎重に考えなければなりません。
自分のレンジを考える
相手にハンドをバレないようにする1番の方法は、他の種類のハンドでも同じようにプレイすることです。
今持っているハンドだけでなく、他の種類のハンドを持った時のことも考えましょう。自分のハンドをバレないようにする1番の方法は、他の種類のハンドでも同じようにプレイして、ハンドに関する最小限の情報しか相手に与えないことです。今持っているハンドで1番良いと思ったアクションが、他のハンドですることがないのであれば考え直すべきです。
弱すぎるからといって諦めてチェックする前に、自分が持っている可能性のある他のハンドについて考えてみてください。どのハンドでブラフをするのか。自分のレンジの中にもっと良いブラフ候補が見つかれば、このハンドは諦めても問題ないでしょう。もしそうでないのであれば、今持っているハンドがブラフ候補として適切か再度考えるべきです。
とても強いハンドで大きなバリューベットをする前に弱いハンドや中程度の強さのハンドも持っている可能性があるかどうか考えてください。それらが大きなベットに適しているのか、それとも別のアクションがより適しているのかを判断します。これにより、自分のアクションに一貫性を持たせることができます。
必要な時には時間を使う
- ライブポーカーでは、早くアクションしろとプレッシャーをかけられることがあります。たとえ言われなくても、周りの人が待っているように感じ、居心地が悪くなるかもしれません。
不快感に慣れる
- しかし、その不快感にも慣れることが大切です。不必要なところで時間を使わない限り、必要なときに時間を使うことは当然の権利です。
- 多くの場合、自分が思っているほど他人は気にしていません。スマホを触っていたり、自分のハンドのことを考えていたりとあなたのことを考えているわけではありません。
- たとえそうだとしても、問題はありません。ポットの大きさに関係なく、難しい状況で時間をかけることは当然の権利です。周りの人のプレッシャーや不満は、利己的なものです。ポーカーはゼロサムゲームであり、それぞれが自分の利益を優先しなければなりません。
自分自身を見つめ直す
定期的に自分自身を見つめ直しましょう。ディーラーの交代やトイレ休憩は、トーナメント中に行うのに有益な時間です。ライブでのキャッシュゲームでは、ビッグブラインドを払う前に休憩するのが良いでしょう。オンラインでプレイする場合は、30分または60分ごとにタイマーをセットすることをお勧めします。集中してプレイすると自分に言い聞かせ、キャッシュゲームの場合は、プレイを続けるか、休憩を取るか、セッションを終了するかをしっかりと選択しましょう。
自分自身を見つめ直す時間では、選んだスキルの上達度を評価します。集中力を維持できたのか。何か良いプレイはできたのか。何か発見はあったのか。後でもっと深く調べたいハンドはあったのか。
リバーでのフォールドやブラフキャッチされたことが頭に残り続けてしまうかもしれません。それらを頭の中から捨てましょう。すべてを完璧にこなすこと自体が目標ではありません。それよりも、自分の選んだスキルの上達に集中しましょう。
気になるハンド、不満が残るプレイ、わからないプレイなどがあれば、それらを書き留めておきます。後で検証するとして、今は考えないようにします。テーブルから離れれば、そのスポットをきちんと研究するためのツールがあります。プレイ中は目の前のハンドに集中し、過去のプレイは忘れて今のプレイに集中しましょう。
自分のミスから学ぶことは良いことですが、プレイ中に考えるのはよくありません。
バッドビート、ミス、あるいは失礼なことを言われたなど、何か気になることが常に頭の中にあるのであれば、休憩を取る良い合図です。散歩をする、お菓子を食べる、友達に電話をする、数分間目を閉じるなど、心をクリアにして自分をリセットするために必要なことをしてください。
ミスは避けられない
初心者にとって、バッドビートは耐え難いものです。強いハンドを持っていればポットを獲得できると思い込み、獲得できないと奪われたかのように感じます。
ミスはバッドビートと同じように避けられません。
経験豊富なプレイヤーは、バッドビートに動揺することはもうないと胸を張って言うでしょう。むしろ、バッドビートは仕方がないと受け入れています。彼らを悩ませているのは、自分が酷いプレイをした時、あるいはそうだと疑っている時です。
ミスが起きたら、それを受け入れて、後でそこから学ぶことを決心し、次のハンドをプレイすることが重要です。
ミスはバッドビートと同じくらい避けられないものです。ミスのないポーカーを8時間プレイするというのは、バッドビートのないポーカーを8時間プレイするというのと同じくらい現実的ではありません。もちろん、ミスはしたくないですが、ミスが起きたら、それを受け入れ、後で教訓を得ることにして、次のハンドをプレイするのが重要です。適切な期待値を把握しておくことで、避けられないミスが起きたときに、ミスに囚われずに済みます。
まとめ
完璧なポーカーなど存在しません。唯一できるのは、ベストを尽くしてプレイし、自分の能力の限界に挑戦し続けることです。
勉強も練習も両方重要なためそれぞれの時間を作りましょう。たくさん練習するだけでも上達しません。的を絞った上達プランがあれば、ポーカーの知識も、プレイ中にその知識にアクセスする能力も、着実に向上させることができます。
完璧なポーカーなど存在しません。