ヘッズアップの上達方法
30bb以下 (レーキなし)
ポーカーにおいて、学習すべき内容やその進め方を明確にするのは簡単ではありません。特にヘッズアップは、レンジが非常に広く、スタックサイズによって最適戦略が大きく変化するため、多くのプレイヤーが難しく感じるでしょう。その結果、明確な学習の流れやゴールを持たないまま学習を進めてしまい、一つのトピックから別のトピックへと行き来してしまうケースも少なくありません。
たとえば、ドリル機能はヘッズアップでの直感を磨くうえで非常に優れたツールであり、あらゆるスポットにおいて、すべてのレベルのプレイヤーに役立ちます。しかし、ひとつ注意すべき点があります。ツールを効果的に活用するためには、全体を見据えた学習プランが欠かせません。本記事の目的は、ヘッズアップにおける学習プランを提示することです。本記事では、40個以上のカスタムドリルを学習の流れに沿って整理しています。プリフロップの基礎を確実に身につけたうえで、実戦で頻出するポストフロップのさまざまなスポットにも、段階的に自信を持てるようになる構成になっています。
ヘッズアップの基礎を固める4つのドリル
レベル1: プリフロップの習得
プリフロップの重要性はいくら強調してもしすぎることはありませんが、実際には軽視されがちです。
特に経験の浅いプレイヤーは、学習時間の多くをプリフロップに充てるべきでしょう。というのも、その後のすべてのストリートはプリフロップレンジの影響を受けるため、プリフロップを習得しているだけで、多くの相手を上回ることができるからです。さらに、すでにヘッズアップに慣れているプレイヤーであっても、プリフロップのドリルを継続することで、無意識のうちに身についてしまう悪い癖を防ぐことができます。
本記事のドリルはすべてHigh RNGを使用しています。最適戦略は多くのスポットで、複数のアクションを一定の頻度で使い分ける場面が多いため、トレーナーでRNG (乱数生成)を使うことに慣れておくことが必要です。
レベル1のドリル
🟩 1–5bb (オールイン or フォールド)
🟩 5.5–10bb
🟩 10.5–16bb
🟩 17–30bb
(注: これらのドリルはプリフロップのみを対象としています。スタックサイズは、エフェクティブスタックを基準にしています。)
レベル2: フロップの基礎を固める
ヘッズアップの特徴のひとつは、短い時間の中で非常に多くのポストフロップをプレイする点です。フロップでのGTOの基準をしっかりと理解することで、こうした大量のポストフロップに関する情報を効果的に活用できるようになります。その結果、相手が基準から逸脱したプレイをした場合にも、より早く気づけるようになります。
レベル2のドリル
リンプポット
🟨 SB 5.5–10bb
🟨 SB 10.5–16bb
🟨 SB 17–30bb
チェックバックポット
🟨 BB 5.5–10bb
🟨 BB 10.5–16bb
🟨 BB 17–30bb
レイズポット
🟨 SB 10.5–16bb
🟨 SB 17–30bb
🟨 BB 10.5–16bb
🟨 BB 17–30bb
アイソレートポット
🟨 SB 5.5–10bb
🟨 SB 10.5–16bb
🟨 SB 17–30bb
🟨 BB 5.5–10bb
🟨 BB 10.5–16bb
🟨 BB 17–30bb
(注: スタックサイズは、エフェクティブスタックを基準にしています。)
レベル3: Cベットスキップした場合の対応
多くのプレイヤーは、ソルバーが推奨する頻度以上にCベットを打つ傾向があります。レベル2の内容をしっかり身につけていれば、相手がCベットを多く打ちやすいフロップを把握できるようになります。その一方で、Cベットがスキップされたポットは重要性が見落とされやすく、学習の優先度も下がりがちです。
しかし、こうしたラインを理解していれば、多くのプレイヤーが苦手とする領域でさらにEVを獲得できます。実際、これらのスポットには、ウィンレートを上げるために拾うべき「取りやすいEV」が多く含まれています。意識して取りにいくことで、ウィンレートを大きく改善できるでしょう。
レベル3のドリル
レベル4:プリフロップからリバーまでのドリル
次のステップとして、ターンのみ、リバーのみといったアクションを個別に切り出して練習する方法もあります。一方で、レベル1〜3を終えた後は、1ハンドを最初から最後までプレイするドリルに取り組むのも有効な選択肢です。この方法であれば、頻繁に発生するレベル1〜3の内容を継続して復習しながら、次のストリートを意識して考える力も同時に養うことができます。
レベル4のドリル
リンプポット
🟥 SB 5.5–10bb
🟥 SB 10.5–16bb
🟥 SB 17–30bb
チェックバックポット
🟥 BB 5.5–10bb
🟥 BB 10.5–16bb
🟥 BB 17–30bb
レイズポット
レイズポット(プリフロップでコール)
アイソレートポット
🟥 SB 5.5–10bb
🟥 SB 10.5–16bb
🟥 SB 17–30bb
🟥 BB 5.5–10bb
🟥 BB 10.5–16bb
🟥 BB 17–30bb
(注: スタックサイズは、エフェクティブスタックを基準にしています。)
PokerArenaで腕試し
本記事のドリルで身につけたスキルを、実戦形式で楽しく試せるのがPokerArenaです。PokerArenaでは、オンライン対戦でヘッズアップをしながら、現在の実力をノーリスクで確認できます。また、実践を通しながら、学んだ内容を試すことができます。
自分専用のドリルを作成しよう
ドリル作成の手順については、こちらのガイドを参考にしてください。次のステップでは、特定のボードタイプに絞って学習を進めることをおすすめします。頻出するスポットかつ、あまり自信がないボードから取り組むとよいでしょう。
またどういったボードを学習するべきか紹介したこちらの動画をお勧めします。ただし、ここから先の学習の進め方を決めるのは、あくまであなた自身です。その際に忘れてはならないのは、最も重要なのは継続することだという点です。
毎回の学習を「始める前より少しでも(できれば大きく)成長して終える」ことを目標に取り組むことが、ライバルに差をつけ続けるための近道です。そして、トレーナーを使ったドリル学習は、効率よくレベルアップするための最も効果的な方法のひとつだと考えています。

